テレホン法話
~3分間心のティータイム~
【第809話】インタビュー2010(平成22)年6月11日-20日
TBC 大久保 悠アナウンサー |
お元気ですか。3分間心のティータイム。徳本寺テレホン法話、その第809話です。
「思うことの半分も書けない 書いたことの半分も言えない」。この言葉はテレホン法話を800話も続けている今でも、毎回その通りだと納得できます。そのテレホン法話のライブという催しを企画したところ、立て続けにラジオ局と新聞社から取材を受けました。
あらかじめ取材の日時は打ち合わせてあったものの、その内容については、ぶっつけ本番です。自分の頭にある予定されたことを言うだけでも、きちんと言えるものではないことは経験済みです。それでも新聞はその場で記事になるわけではないので、資料を確認したり、記者の方の反応を伺いながら話を進める時間的余裕があります。しかしラジオは生放送でしたので、アナウンサーの質問に即座に答えなければなりません。
答えの引き出しをいっぱい持っていることは必要ですが、質問に合ったような答えができるかどうかはまた別です。当意即妙な答えというのは、場数を踏んでいればできそうですが、それだけではないということを実感しました。尋ねられるテーマに対して、どれだけ真剣に日々向き合っているかによって、その答えが相手に響くものになるのではないでしょうか。ラジオでのインタビューのことでいえば、「どうしてテレホン法話を始められたのですか」という質問に対して、20年以上もやってきていながら、当意即妙に答えられたかどうか自信はありません。
もし今、お釈迦さまがマイクをもって「あなたはどうして生きているのですか」とみなさんにインタビューされたとしたら、どう答えますか。何十年という人生経験の引き出しはありますが、「その答え明日まで待って下さい」というわけにはいきません。明日をも知れぬ無常の世にいる私たちです。その私たちはどうして生きているのでしょう。答は簡単です。「お釈迦さまにお会いするためです」。
インタビューの語源は、「互いに」というinterと、「見る」という viewから成り「お互いに見る」という意味があります。私たちが生きる上で、しっかりとお釈迦さまの教えを信じて日々手を合わせていれば、お釈迦さまも私たちを見守って下さるはずです。そこにはマイクも細工もいりません。ただ素直な心があれば十分インタビューはオンエアされます。みなさんの人生に・・・。
ここで、お知らせです。6月13日(日)午後2時より徳本寺におきまして、このテレホン法話800話を記念して、「第4回テレホン法話ライブ」を開催致します。楽しいマジックショーもあります。入場無料です。是非ご参加下さい。
それでは又、6月21日よりお耳にかかりましょう。
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